子の奪取について

2015-01-28

子の奪取について

子は父母の婚姻中はその共同親権に服することになっていますが、父母が別居して共同監護ができない状態になり、かつ監護について父母間で意見が一致しない場合には、家庭裁判所に対し看護者の指定と子の引き渡しを求める審判を求めることになります。

子に差し迫った危険があるなど、審判の確定を待っていては目的を達することができないというような事情があれば、仮に子の引き渡しを求める審判前の保全処分を利用することもできます。

これらの審判または仮の処分が出ても、相手方がその決定に従わない場合は、強制執行ができます。が、子どもに与える影響の問題があるため、乳幼児等の場合を除いては、一般にはみとめられないことが多いようです。

子を取り戻す方法として、地方裁判所または高等裁判所に人身保護請求の裁判を提起することができます。

この特徴は以下の通りです。
 ・手続きが極めて迅速である
 ・相手方の出頭を確保するための身柄の拘束などの手段が用意されている
 ・拘束者である子どもの引き渡しは裁判所によりなされる

共同親権者間の子の引き渡しをめぐる事件で人身保護請求手続きによる救済が可能なのは、極めて限られた事案のみです。

夫のDVを原因として離婚したいと思い、4歳の子どもを連れて別居していたところ、夫が学校帰りの子どもを待ち伏せてつれて行った場合には、まず妻が家庭裁判所に対してあなたを子の看護者に指定する旨の審判の申し立てをし、同時に審判前の保全処分の申し立てを行い、その審判を得る必要があります。そして、申立が認められたにもかかわらず、子の引き渡しが行われない場合には、人身保護請求の申し立てを行うことになります。

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