女性と妊娠

女性の卵子凍結を承認

千葉県浦安市が少子化対策として、順天堂大学浦安病院と共同して進めている卵子の凍結保存研究で、病院の倫理委員会で女性4人の卵子を凍結することを承認したことがメディアの報道から分かりました。

健康な女性が将来の妊娠に備えて行う卵子凍結についての是非は、妊娠率や健康へのリスクがあるなどの様々な点から、医学の世界でも見解がわかれているようです。

出産の先送りを結果として助長しているに過ぎないという批判も中には存在するようですが、千葉県浦安市か今回承認した卵子の凍結は公費助成によるもので、これまでのように医療法人独自で行っている行為とは明らかに異なることになりますので、日本中で注目を集めることになるのは間違いないでしょう。

元々卵子の凍結というものは、がん治療の副作用などによる不妊を避けるという理由で始まったようですが、現代の日本社会は晩婚化で女性が子供を産む年齢が高くなっていることから、テレビの番組で放送されたように卵子も老化するという衝撃のニュースもあり健康で問題のない女性でも卵子の凍結を希望する方が増えるようになったという背景があることは間違いないでしょう。

卵子の老化にそなえて凍結するのは自然の流れか?

子供は健康に産みたい(産んであげたい)というのは母親となる女性としては当然の思いでしょうから卵子凍結を希望する女性は公的な補助が全国的に広がってくるようになれば、ますます増加してくることになるでしょう。

千葉県浦安市以外の医療機関ではすでに凍結卵子を実施しており、最近のニュースでは大阪府の40代の女性が凍結卵子を利用して子供を出産しているという実績もあります。

浦安市は2015年7月から共同研究を開始し、2015年度からの3年間で9000万円の補助金を交付するようです。

市の補助金ということで、対象となるのは浦安市に住んでいる採卵時に20歳から34歳の女性ということで、妊娠を目的に凍結卵子を利用する場合には45歳までと決められています。

今回凍結卵子を利用することが認められた4人の女性は病院がおこなうセミナーで高齢出産のリスクについての説明を受けて理解したうえで、倫理委員会の審査を受けたということです。

今後は女性の同意書などの確認を経て採卵し、その卵子を凍結するという過程に進むようです。

これまでに病院では7回のセミナーが開かれており、約40人の方が参加して話を聞いているようで、今後も凍結卵子を行う女性は増加するものと予想されています。

凍結卵子にかかる費用ですが、排卵や凍結さらには卵子の保管にかかる費用は1人あたりおよそ50万円から60万円とされていますが、浦安市の補助金を受けることで女性が負担する金額は10万円程度にまで軽減されるようですので、資金面でそこまで余裕がない方であっても利用しやすいように配慮は行われていることは、さすがに行政機関が行うことだなと考えらせられるものがあります。

ただ凍結卵子を使用することに関しては日本産婦人科学会が凍結卵子の妊娠率がそこまで高くないということで学会としては推奨しないという見解を出しているように、専門家である医師の中では賛否が分かれているようです。
しかし、安全な出産を希望する女性は多くいるでしょうから、凍結卵子制度の利用を希望する女性は今後も全国的に増加するものと思われます。

結婚した時には最初から離婚を考えるわけではないでしょうが、もしも離婚をしたときの年齢に備えて、若い時期の卵子を凍結して保険として保存しておきたいという女性も一定数はかならずおられると思うので(再婚したときにまた子どもが欲しいと思っていても年齢的に厳しいということも卵子の老化のことから女性がよく理解されるようになったので)、離婚問題とも無関係というわけでもなさそうです。

あなたはどのようにこの問題を考えるでしょうか?