離婚と慰謝料

些細なことで暴力をふるう夫と離婚したい

些細なことで暴力をふるう夫と離婚したい

夫は、いわゆる名前の知られた大手企業で働いている世間ではエリートと呼ばれる存在です。

だからでしょうか外面はとてもいいのですが、家庭の中では少しでも自分の気に入らないことがあると、すぐに私や子供を殴ったり蹴ったりします。

以前夫に殴られた時は、私は鎖骨を折るというひどい怪我をしました。

子供はそんな夫に対して恐怖からでしょうか、心を閉ざしてしまい夫が家にいても話そうとはしません。

先日はその子供の態度が気に入らないということで、子供の顔や体をつねるなど、子供に対する暴力もだんだんと陰湿になってきているように感じられます。

子供のこれからの心の成長のためにも離婚をして新たな生活をしたいのですが、夫に暴力をふるわれることが怖くて離婚という言葉をなかなか言い出すことができません。

私が暴力夫から逃げるためには、どのようにしたらいいのでしょうか?

DV防止策を利用しまずは安全確保を、離婚はできます

まず初めに理解しておいていいただきたいこととして、夫の家族に対する殴る蹴るなどの暴力行為はDV防止法に触れる行為になるということです。

今回のケースではすでに夫からの暴力が頻繁にありますので、まずは夫と離れて安全を確保することが身を守るためにも最優先事項となります。

家を出たとしても夫からの暴力を防ぐことができる安全を確保できるような場所が見つからないのであれば、全国の都道府県に設置されている女性相談所やお住まいの地域の総合福祉相談所などの中からDVの相談を受け付けている施設に相談し、一時的な避難場所としてシェルターを紹介してもらうといいでしょう。

なお、命の危険を感じるなどの激しい暴力を受けた場合には、警察に通報すれば暴力を受けたほうは保護されます。

安全に身を隠せる場所が見つかったとしても、夫が探し出し、つきまとうような恐れがある場合には都道府県に設置されている配偶者暴力相談支援センターや警察に相談し、家庭裁判所に保護命令を申し立てるといいでしょう。

DVを受けている場合には離婚の話し合いをする際に直接2人で話し合うことは絶対にやめましょう。

DVをしている側が2人で冷静に話し合いたいといったとしても、同居していた家などで話し合うのは厳禁です。

必ず専門家などの第三者に間に入ってもらうなどして、早めに離婚に向けて手続きを始めるといいでしょう。

暴力を受けているのであれば、診断書や怪我の当時の箇所の写真などを確保しておくことで、離婚の際の慰謝料請求の材料にもなりますし、調停や裁判にまでもつれ込んだ場合の証拠としても有効に活用ができます。

言葉の暴力もあるようでしたらボイスレコーダーでの録音も効果的です。

暴力は法律で定められている婚姻を継続しがたい重大な事由にあたりますので暴力による離婚はできるので安心してください。

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