
競売制度ってなに?
競売とはそもそもどんなものか
競売は、不動産を売却する制度の1つであると理解しておくとわかりやすいでしょう。
マンションでも一軒家でも構いませんが、マイホームや別荘などの不動産を購入する場合には、よほどお金に余裕のある家庭でない限りは、銀行などの金融機関の住宅ローンを利用して、不動産を購入することになると思われます。
不動産の所有権(名義人と置き換えてもいいでしょう)は購入した人になるのは当然ですが、お金を借りて購入していますので、借りたお金の債権者は金融機関や信用保証協会となります。
またほどんど全ての金融機関は、住宅ローンのお金を貸す場合には、購入された不動産を担保として設定しています。
また金融機関が抵当権者にもなります。
不動産以外にもありえるパターンとしてクルマのローンでも上記のようなケースは見受けられることでしょう。
住宅購入後において、何かしらの理由により住宅ローンの返済が滞った場合には、債権者である金融機関は、裁判所に申し立てを行うことで不動産を売却し、その売却された代金から、貸していた住宅ローンの金額を優先的に返済してもらえる立場になっているのです。
競売は国が行う強制的な売却処分となります
競売が普通の売買と最も異なる部分としては、国が行う強制的な売却処分であるという部分になるでしょう。
国が行う強制的な行為ですので、競売を行うには裁判所が関わってくることになるのです。
競売物件を気軽に確認してみたい方は、ヤフオクなどのオークションを除いてみるといいでしょう。
不動産はあまり多くはありませんが、クルマなどが多く競売物件として出されていますので、競売とはこのようなものであると実感できるのではないでしょうか。
住宅ローンの支払いは離婚時に大きな原因となる
住宅ローンの支払いが終了していない状態で離婚した場合には、住宅ローンは離婚時の大きな問題となることが少なくありません。
よくあるケースとしては、離婚成立後に夫がマイホームから出ていき、元妻と子供の生活を送っていたが、数年後に突然元夫から連絡があり、自分の生活費と住宅ローンの支払いに追われて毎月のお金に困窮するようになったために、同意はできないものの、しかたなく自宅を競売しなければならなくなることなどです。
また上記の例のようにスムーズに合意をすることが不可能で、競売してその売却代金を財産分与したほうが、互いにすっきりと新たな人生を始めることができるとの考えから競売に至ることもあります。
住宅ローンの支払いは大きな金額だけに、離婚時には非常に大きな問題としてのしかかってくることにもなるわけです。
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