
子供の手が離れたのを契機に離婚したいが拒否される
子供の手が離れたので、夫の定年退職を契機に離婚したいのだが拒否されてしまう
夫は結婚当時から平日は深夜になってようやく帰宅、休日は接待ゴルフと、まともに家にいたことがありませんでした。
育児や家事に協力をしてもらえた記憶もありませんし、夫婦としての会話も必要最低限しかした覚えがありません。
夫は私のことを本当は愛しておらず、家政婦と勘違いしているのではないかという思いをしたことも何度もありました。
そのような生活をしてきた夫が今年で会社を定年退職することになりました。
私としては今更になって夫と顔を合わせて生活する気持ちはなく、子供も手が離れたのでこれからは自分の好きなことをして生きていきたいと思っています。
このような理由での離婚は可能なのでしょうか?
すでに夫婦関係が破綻していると判断されれば離婚ができる場合もあります
このケースに代表されるように、すでに冷え切った夫婦関係のままで、長年にわたって形だけの仮面夫婦を続けた妻のほうから離婚を申し立てるケースは増加傾向にあります。
熟年離婚という言葉があふれていることからも増えているというのは実感として持たれている方もいることでしょう。
いきなり妻から離婚したい意思を聞かされた夫側は家族のためにこれまで一生懸命働いてきたのに納得ができないや、妻がそのようなことを考えているとは全く知らなかったと妻の離婚の意思に驚いてしまうなど、突然の出来事に狼狽する夫が多いようです。
このような場合では夫婦関係がすでに破綻しているかどうかということが重要なポイントになります。
この先一緒に生活していく上で夫婦関係が修復の可能性ありと判断される場合には、夫婦関係を改善するように努力するようにと判断されるかもしれません。
堅い意思で離婚を望むのであれば、結婚してから現在までの夫の行動であったり言動などをまとめるなりして、すでに夫婦関係が破綻しているということを証明しないといけません。
熟年離婚をする場合にはその後の生活のことも考えて離婚をするようにしておきましょう。
年齢的に体調なども問題が発生することがありますので、離婚後にご自分がもらえる年金額などを計算したうえで、その金額で自分がしっかりと生活できるかを設計しておかないと、離婚後に頭を抱えるということもありますので注意しておきましょう。
最近増加傾向の熟年離婚ですが、なかなか話し合いで終わる協議離婚で終わるのは簡単ではないようです。
長年の結婚生活で夫婦の共同財産が若い方の離婚と異なり多いことや、年金分割などの複雑な手続きがありますので、話し合いだけではすべてが片付かないということがあるので最終的に調停から裁判へという流れも普通の離婚よりは多いようです。
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