離婚後の子供の心

子供が拒否したら猶予をあげる事も必要

子供が拒否したら猶予をあげることも必要

離婚した後は、当然ですが家族は別々に暮らす事になります。

子供は、面会交流などを通じて、一緒に生活していない方の親と会うなどの機会を定期的に得る事になります。

面会交流は、特に普段子供と一緒に生活できていない親にとっては、子供と会える、一緒に過ごすことのできる貴重な時間でもあります。

面会を子供が拒否するというケースもあることを知っておきましょう

親にとっては子供との面会は非常に楽しみなことですが、子供によっては親との面会を拒否することもあることを知っておきましょう。

面会を楽しみにしていたにもかかわらず、子供から面会交流を拒否された親にとっては、非常にショックになる場合もあるでしょう。

普段一緒に過ごしている親でさえも驚くことがありますが、子供の本心が実際にはどこにあるのかについては、子供の心の内を親が察してあげる事が、子供の成長のためにも非常に大切なことになるのです。

面会交流という言葉は、大人同士が理解できる言葉でもあります。

子供にとっては、特に小さい内には、離婚で親同士、家族同士が別々に生活する様になった事に、親が考えている以上に精神面でショックを受けている場合もあります。

ケースによっては、子供の生活に環境の変化が出る場合もあります。

引っ越しによって場所が変わる、転校などによって付き合う人たちや、周囲の人たちが変化する場合もあります。

子供にとっては、面会交流を楽しみにする以前に、家族が離れて生活する事に悲しみを覚えていたり、生活の変化によるストレスを抱えている事があります。

子供の本心としては、親に会いたいという気持ちがあって面会しても、元の生活に戻れる訳ではないため、状況を順序だてて受け止めきれないことがあるのです。

ただし、子供によっては、離婚以前の生活の中で、例えば親同士がいがみ合うのを日常的に見ていたり、聞いていたりしたというケースもあります。

そうすると、親と会うこと自体がトラウマ的に嫌な記憶として残っている可能性があり、面会交流する事よりも、現在のままの生活を望む場合もあります。

子供の本心としては、静かな環境を望んでいる可能性があり、嫌な記憶から開放されたい状況になっている場合もあります。

永遠に面会交流を子供が拒否すると捉えずに、やがて環境が落ち着くと、子供の気持ちも変化する事があることを理解しておき、拒否された場合にはゆっくりと子供の精神状態が落ち着くことを待つことも大切だと覚えておきましょう。

小さい子供の場合には、これからからだや精神的な部分でも成長していく事になります。

学校生活の中で人間関係が形成され、やがて社会経験を積むことになり、人間形成が行われていくことになります。

時間の経過と共に、親同士の立場や離婚を理解できる様になって、子供が拒否するという事がなくなることもあります。

子供によっては、自分から別の親にも会いたいと申し出る様になることもあります。

子供にも少し時間的な猶予をあげることで、子供の本心が変わる可能性もあるということを、親が互いに理解してあげておくことも大切なことなのです。

あまり無理強いをしない方が、子供の心を傷付けずにおける場合もあることは、親としてしっかりと理解しておきましょう。

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