
面会交流に影響を与えそうな判決
親権をめぐる裁判の判決が出る
離婚に伴う親権を争って裁判にまでなっていたケースの判決がようやく今回(2017年1月26日)に出されました。
この裁判は一審の判決をめぐって控訴されていたので、今回は高裁での二審になります。
一審では娘と6年あまり面会していない父親に親権を認める判決が出されましたが、母親が不服で控訴した形で裁判が継続されていました。
そして今回は一審とは逆に母親のほうに親権を認める全く反対の判決が出されたことになります。
当然でしょうが、一審と全く逆の判決を出された父親側は最高裁に上告することになりそうです。
元々この親権裁判の原因となったのは、母親が家を出る際に無断で子供を一緒に連れていってしまったことに起因しているようですが、今回の判決では無断で連れて行ったことに関しては子供の利益のためにはあり得ると思えるような文言を述べています。
無断で子供を連れ去って親権が認められるような事態が最高裁でも認められてしまうと、離婚後の面会交流にかなり影響が出てきそうな判決だけに、今後を見ていきたい問題であると言えそうです。
子供がいて離婚問題で話をしている方は今回のことも含めて今後の流れを注視しておくべき裁判ではないかと思います。
一緒に住んでいることが親権のためには必要だとは思いますが、無断で連れ去って住んでしまって同居事実を作れば親権が認められてしまうケースが当然になると、今後かなり問題になると思うのですが裁判所はそのあたりの影響をどのように考えているのでしょうかね。
自分の子供であれば誘拐にはならないとはいえ、配偶者にとっては誘拐されたようなものですから、事情があるとはいえいろいろと考えさせられるケースと言えますね。
今回の裁判と同じケースとして「面会を求める7割が父親」の内容もご覧いただけたらと思います。