リストラと離婚

夫がリストラ後働かないので別れたい

夫がリストラされてからブラブラとやる気がなく働かない。別れることは可能か?

大手企業の管理職であった夫は、3年ほど前に会社の事情によりリストラにあいました。

リストラ直後しばらくは本人はショックで家でふさぎこんでいましたが、数ヵ月後経過して、なんとか立ち直ったのか就職活動を始めました。

ところがいざ就職活動をしてみると、なかなか夫の希望する職業が見つからず、そのことで仕事へのやる気を失ったのかショックだったのかは不明ですが、最近では就職活動をすることがなくなり家でブラブラと漫然と過ごしています。

私が見かねて「アルバイトでもいいので何か仕事をしてみたらどう?」とアドバイスしてみると、夫はこれまでの仕事が大手企業であったというプライドが邪魔をするのでしょうか、この俺にアルバイトみたいな仕事ができるわけないだろうといって怒ってしまいます。

現在は私のパートのお給料とこれまでの夫婦の貯金を使いながら生活をしていますので、なんとか成り立っていますが、このまま夫が再就職をしないまま過ごしていけば、貯金のほうもいずれは底をつくことは非を見るより明らかです。

将来が不安なままで、このまま夫と結婚生活をしていくのは限界になってきています。

夫が働いていないというような理由で離婚は可能なのでしょうか?

夫に今の生活態度を改める気持ちがなく現在の生活が続くと判断されると離婚が認められます

日本の法律(ここでは民法が基準となります)では夫婦は同居し、互いに協力し、扶助(助け合うことです)しなければならないと書かれています。

このケースの夫はリストラ後は家でブラブラとしているだけですので、明らかに先ほどの法律の中の協力と扶助の義務に反していることになると判断されることとなるのではないでしょうか。

夫が今後の結婚生活が苦しくなることが目に見えていながら、健康上の理由もなしに家でブラブラとするような生活を続けているのであれば、法律上の悪意の遺棄というものに該当するとして、調停や裁判を行えば離婚が認められることになる可能性が高いと予想されます。

とはいうものの、いきなり離婚を切り出すのも気が引けるというのであれば、まずは夫と話し合いを持ち、現在の家計の収入と貯金などを見せながら現在の状況だといずれは生活をしていくことが厳しくなるということを夫に感情論ではなくデータ示したうえで、しっかりと伝えてみましょう。

夫と話をする際には、くれぐれも感情的になることなく、相談をするような口調で淡々と事実を切り出して夫の反応を伺うようにしてください。

感情論で責め立てててしまうと、相手も感情的に言葉を返してきますので、せっかく話し合いの機会を作れたとしても、全てが無駄になってしまう可能性もありますので、十分に注意をするようにしてください。

現状を説明されてもなお、夫が就職活動もせずに家でブラブラとする生活を改めることなく続けるようであれば、夫と改善させることができなかったと判断して離婚に向けて動き出すのが正解であると思われます。

おすすめ関連記事

離婚に慰謝料が発生する場合に
「離婚の慰謝料について」

リストラされて離婚する際に子供がいた場合には
「リストラされ養育費が払えない!」