離婚訴訟

調停でダメでも裁判でひっくり返せるか?

調停不成立で裁判へ

question:調停不成立から裁判に移行する場合の注意点は?

調停を行ったのですが、調停委員を話のうまさで丸め込んだとは言わないですが、自分の有利なように持っていこうとした夫の主張には絶対に同意はできませんので、結果的に調停は不成立になりました。

今後は裁判を起こして離婚についての話を行うことになるのですが、調停不成立から裁判に移行する場合に裁判で注意をしなければいけないことはどのようなことがあるのでしょうか?

answer:裁判と調停の違いは最初から理解しておくようにしましょう

裁判官はすべてが同じ考え方を持っているロボット(AI)ではありませんので、担当する裁判官によって多少の違いが出てくることは最初から理解しておくようにしましょう。

また調停と裁判では進行の流れも雰囲気をかなり違いますので、その雰囲気に飲まれて自分の主張ができないようにならないためにも、最初から覚悟をしていていることも重要になってくるでしょう。

調停は基本的に話し合いに第三者を入れて行うことがベースとなっていますので、お互いの主張を聞いて判断する調停委員に何らかの感情が入ってしまうことはどうしても仕方のないことであるとも言えるでしょう。

しかし裁判にまで移行してしまうと、裁判官は職業として物事を判断しているプロですし、弁護士に依頼するとなれば、弁護士も裁判官と同じくプロですので、口のうまさで場面を丸め込むということは事実上不可能であるという事ができるのです。

裁判の時に夫が弁護士に依頼している場合には、夫側の弁護士は夫のために行動するわけですから、あなたに対して不利な質問をしてくることは間違いありません。

そのようなことを最初から予想しておいて、どのような事を聞かれた場合にも、しっかりと反論ができるような対策を行っておくことで、安心して裁判に臨むことができるようになるでしょう。

あいまいに答えて、あとから言ったことの整合性が付かなくなってしまい、相手に詰問されないように裁判所で発言する内容には十分に注意をするようにしてください。

あなたも弁護士を依頼しているのであれば、弁護士とともに想定される問答集を作成して、準備を行っておくことも非常に効果的であると言えます。

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