離婚調停

調停委員との関係

調停委員に気持ちが伝わらない

question:

先日初めての調停の期日で、調停に行きました。

調停委員には私が考えていることを十分に発言したとは考えているのですが、実際に私の話を聞いた調停委員にはあまり私の気持ちが伝わっていないように感じられました。

今後の調停ではどのようなことを気を付けるべきなのでしょうか。

answer:調停委員がどのような人がなるのかを考えてみましょう

ほとんどの調停委員は、学識経験者であり、裁判所のある地域で多くの方に信頼を得ている民間の方が任命されます。

裁判官にも調停委員にも言えることかもしれませんが、一般的には順風満帆にこれまでの人生を送ってきた方であるがために、信頼としては高いものの、自分のあまり経験のしたことがないことや、世間的には常識とされていることでも疎い場合があるなどということは、テレビで放送されている裁判の判決などでも感じたことはあるのではないでしょうか。

今回のケースのように、調停委員があまりあなたの主張を理解しなかった場合には、相手の主張をベースとしてあなたを説得してくることも考えられますし、調停の最終的な調停調書をまとめる役割のある家庭裁判所の裁判官は調停委員から話を聞くので、調停委員にあなたの気持ちを理解させることは非常に重要であると言えるでしょう。

調停委員の話も聞くようにしましょう

調停の場ではどうしても、自分の離婚のことがかかっていますから、どうしても自分達夫婦の問題ばかりに固執してしまいがちになってしまいます。

しかし、感情的になることなく、調停委員の話もしっかりと聞いてみましょう。

相手(夫または妻)の話は調停委員を通じて聞くことになりますが、相手がいくらおかしな主張をしてきているからといっても、調停委員に対して感情的になるようなことは控えるようにしてください。

相手が常識的にどう考えてもおかしなことを主張してきた場合には「私には相手の考え方が全く理解できない主張なのですが、調停委員の方はどのように相手の主張を考えますか?」などと調停委員の考えを引き出すようにしてもいいかもしれませんね。

調停委員は高確率であなたよりも年上の人生経験の豊富な方ですから、そのような方が頼られて悪い気分にはならないでしょう。

しかし、人間には相性というものがありますから、どんなに話をしてもこの人とは合わないということは間違いなくあるでしょう。

調停委員にどのような話をしても相手のことの味方しかしないような偏向している考えの持ち主の場合には、説得してもどうにもならないですから、このようなケースでは家庭裁判所に変更を申し出ることも不可能ではありません。

ただ変更にはなかなか手間がかかりますから、手っ取り早く調停委員を変更する方法としては、あなたが調停を申し立てているのであれば、現在行われている調停をさっさと不成立にしてしまいましょう。

不成立になった後で、多少の時間を置く必要はありますがもう一度調停を申し立てれば、今度は違う調停委員となっているでしょうから、あなたの主張をよく聞いてくれる調停委員になっている可能性がありますし、気持ちも新たに望めますので、精神的にもいいのではないでしょうか。

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