
和解調書とはどんなもの?
和解調書はどのような時に作成されるの?
和解調書というものは、裁判所の訴訟(裁判のことですね)で裁判所が原告被告両者に向けて出すことになる和解勧告に応じて、夫と妻の和解が成立した場合に作成される文書(これが和解調書)ということになります。
和解調書は単なる文書ではありません。
文書の名前は和解調書となっていますが、実は裁判所の確定判決と同じ効力と拘束力を持っており、和解調書に決められている和解条項を無視して守らない場合には、財産を強制執行されて差し押さえられるなどの厳しい処罰が与えられる可能性があるのです。
裁判が始まる前に和解が成立してしまった場合は即決和解と呼ばれており、その場合でも調書を裁判所で作成してもらうことはできますし、即決和解の調書は即決和解調書と呼ばれますが、裁判で和解した場合の和解調書と同じ効果を発揮します。
和解調書には、裁判で和解が成立日時、原告と被告の氏名、和解条項、和解に至った経緯、手続きの流れ、裁判長と裁判官の氏名など数多くの内容が記載されているのです。
離婚の裁判に関しては、非常に高い確率で裁判所は判決を出す前に和解の提案を行います。
和解を提案する理由としては、裁判所の判決と言う確実に勝者と敗者が決定するものよりも、夫婦である以上は離婚をするとしてもお互いが合意して離婚したほうが、新しい生活をはじめるのにもいいのではないかという考えのようです。
また裁判は判決までに非常に時間がかかりますから、離婚問題といった揉め事で時間を無駄に消費するのは避けた方がいいという考えもあるようです。
裁判所の提案した和解をお互いが承諾すると、和解調書が作成されて離婚裁判はその時点で終了することになります。
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