有責配偶者の慰謝料

夫または妻が非を認めない時の慰謝料は?

有責配偶者が非を認めない場合の慰謝料

事例での離婚の時の疑問を紹介していきます。

今回は配偶者が原因で離婚になった場合に相手が有責であることを認めないケースになります。

question:浮気を認めないときの慰謝料は発生するの?

浮気をしているのに認めない夫

結婚前からも結婚してからも浮気を何度も繰り返す夫でしたが、どのように追及をしても絶対に浮気をしていることを認めることはありません。

私が浮気癖に耐えられなくなり離婚の話を出した時ですら、離婚をすることには同意するもの、慰謝料は性格の不一致で離婚する形になるのだから自分からは一切支払うつもりはないと言い切る始末です。

私自身も浮気をしている現場の証拠を写真や音声などの決定的な証拠で確保していないだけに、強く出ることができないといったところもありますが、あまりにもひどい対応なので、離婚はするにしてもなんとか慰謝料を貰って離婚したいという思いが強いです。

私のケースのように相手が悪いことは明らかなのに、一切非を認めないで慰謝料を拒否する場合にはどのような方法を行えば慰謝料を認めさせることはできるのでしょうかが?

answer:証拠がない場合に慰謝料を取ることは厳しいでしょう

裁判を行うなら証拠を集めるのは必須です

非常に腹立たしいことだとは思いますが、浮気をしているといった確固たる証拠がない場合には慰謝料を相手から取るのは難しいと言えるでしょう。

今回のようなケースでは、慰謝料を夫本人に直接請求をした場合でも支払う可能性はゼロの可能性が高いでしょうから、家庭裁判所に夫を相手として離婚と慰謝料請求を同時に申したてを行って争うようにしましょう。

ただし、裁判所に申し立てをすれば慰謝料が確保できるというわけではなく、裁判所であなたの慰謝料請求が認められるためには、夫が不貞行為を行った有責配偶者であるといったことを証明しなければいけません。

ですから、裁判所で争う場合にも証拠が必要なことを理解してください。

現在は証拠を確保できていないかもしれませんが、少しでも小さくても構いませんので、夫に責任があるといった証拠を集める行動を起こすようにしましょう。

証拠を集める際の注意点を理解しよう

証拠を集めていけばいろいろなものが出てくる可能性もありますが、証拠として使えるかどうかは自分で判断をするのではなく、裁判所が証拠となるかどうかを判断しますので、弁護士に依頼をしている場合には弁護士に相談するなり、自分で裁判を行う場合には集めた全ての内容を提出するようにしましょう。

例としては夫の誕生日に自宅に送られてきた普段は見ることはない手紙や荷物・浮気相手と行ったと思われる旅行先のホテルや旅館の領収書・浮気相手と夫のLINEやメール、SNS(Facebook・Twitterなど)でのやり取りなどをスマートフォンのカメラで撮影する又はスクリーンショットをとって自分のスマートフォンに転送して保存しておくなど証拠となるかも?と感じたものは全て保存しておくようにしましょう。

ただし、くれぐれも相手に知られることのないように行動には十分に気を付けなければいけません。

あなたが情報を収集していることが相手に知られれば相手は証拠を残さないようにさらに対策を行ってくるからです。

集まった証拠は早々とばらさない

裁判に使える証拠がいくつか集まった場合には、集めた証拠をいきなり相手で出さないことも大切なことであると言えます。

裁判所に場所を移したとしても、いきなり裁判ではなく最初は離婚調停になりますが、離婚調停の舞台では証拠は出さずに裁判になるまで隠しておくことも有効な作戦となってきます。

裁判まで証拠を出さない理由は、離婚調停の間は相手の主張を観察することで、裁判に向けての作戦をじっくりと練っていくのです。

離婚調停の時には浮気をしていないと主張していた夫が、あなたの出した証拠によって実際には言っていることは嘘であり、浮気をして妻であるあなたを裏切っていたといった証拠が出てきたのであれば、裁判官の心証は圧倒的にあなたに有利になっていくことでしょう。

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