
住民票について
住民票について
住民票とはどのようなもの?
住民票とは、住民の居住関係を公証(証明するという意味です)する公簿であり、住民票の写しにより市区町村の住民の居住関係が証明されます。
住民は、その属する地方公共団体の住民として各種の権利と義務を有するほか、その居住関係は法律上非常に重要な意義を有しています。
例えば、運転免許の試験は、その者の住所地を管轄する公安委員会の行う運転免許試験をうけなければなりませんし、生活保護は世帯単位で行うことになっています。
住民票の記載事項を理解しよう
住民票の法定記載事項(基本事項)は、①氏名、②出征の年月日、③男女の別、④世帯主の氏名及び世帯主との続柄、➄戸籍の表示、➅住民となった年月日、➆住所および転居した者については、その住所と年月日、⑧届出の年月日及び従前の住所ですが、そのほか、個別事項、任意事項として記載される事項もあります。
住民票にどのような事項が記載されているかが気になる場合には一度住民票を取得してみてもいいかもしれませんね。
世帯と世帯主とはどのような意味?
世帯とは、居住及び生計を共にする者の集まり、又は単独で居住し、生計を維持する者をいいます。
居住を共にするとは、一般的には、数人の者が一つの住宅を居住の場所としている場合をいいますが、必ずしも一棟の建物が一世帯の住居であることを要せず、例えば、アパートや一軒家の一部を間借りしていても各部屋で独立の生計が営まれると、住宅の各部屋がそれぞれ独立の居住の場所です。
生計を共にするとは、夫婦親子の家族が典型的ですが、必ずしも近親者だけで構成されるのではなく、住み込みの使用人、同居者なども世帯の構成員となることもあります。
学校や会社の寮は、居住を共にしても、生計を共にすることにはなりませんので、各人がそれぞれが一世帯を形成しています。
世帯主とは、「主として世帯の生計を維持する者であった、その世帯を代表する者として社会通念上妥当と認められる者」という一般的な基準がしめされております。
住民票には、世帯主についてはその旨、世帯主でない者については世帯主の氏名及び世帯主との続柄を記載することとされています。
続柄は、世帯における世帯主と世帯員との身分上の関係をいい、必ずしも戸籍に記載された続柄とは一致しないことは理解しておきましょう。
続柄は、原則として、世帯主を中心として、夫、妻、父、母、子、同居人、縁故者と記載されます。
住民票と戸籍をつなぐもの(戸籍の附票)
住民票と戸籍は別個の意義を持つものですが、戸籍の附票の存在によって、住民票と戸籍が関連あるものとなっています。
戸籍の附票により戸籍と住民票が相互に連絡・媒介され、戸籍と住民票の共通記載事項の内容が一致したものとなり、住民基本台帳の記録の正確性が確保されています。
戸籍の附票は、市区町村の区域内に本籍を有する者すべてについて、その戸籍を単位として作成されるもので、その記載は、職権で行われます。
法定記載事項として、①戸籍の表示、②氏名、③住所、④住所を定めた年月日を記載することとされています。
戸籍の附票及び住民票のいずれにおいても、氏名、戸籍の表示が記載されており、これによってそれぞれの記載の正確性が担保されるとともに人の同一性がはかられているのです。
戸籍の附票に、戸籍の記載されている者の住所が記載されることになっていることから、本籍又は住所のいずれかが判明すれば、戸籍の附票を媒介として、その一方も判明することになります。
住所の異動届
転入については、原則として転入した日から14日以内に届出を行わなければならないとされています。
実際には家庭などの状況に応じて住民票を移さないこともありますし、また、家庭内暴力(DV)の問題がある場合には、住民票は移さない方がいいケースも少なくありません。
配偶者からのDV問題に悩まされている場合には、配偶者暴力相談支援センターまたは行政庁等に相談して、住民票をどうしておけばよいか事前に相談してみてください。
現状のあなたに最適な方法を提示してくれる可能性が高いでしょう。
離婚に伴う住民票の職権記載
離婚が成立した場合の住民票ですが、離婚の届出をしても、転出の届出が出されるまでの間には住民票の異動はありません。
したがって夫婦の住民票中、婚姻により氏を改めた者について当該人の氏、戸籍の表示を修正すると共に、続柄を修正し、備考欄に「年月日戸籍届出により氏、続柄、戸籍の表示修正」と記載されます。
最後に悩んでいるあなたに
離婚の問題は1人で悩んでいては進まないケースが非常に多いものです。
心理学的なアプローチからも1人で考えるよりも第三者と話をすることで、自分の考えがまとまってくるということがありますので、まずはお気軽にご連絡いただければと思います。
お電話でももちろん大丈夫ですが、お会いしてお話を伺うことで、現状のあなたに最適なアドバイスもできますし、お手伝いをすることもできると考えて居ます。
寄り添う離婚コンシェルジュでは依頼者の幸せを第一にサポートさせていただきます。
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